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あなたの捜索プラン

いなくなって7日以内の
あなたの犬を見つける方法

迷子になったミニチュア・ピンシャーは、飼い主さんのもとや家に帰ろうとして、知っている場所をさがして歩きまわります。
犬が走り去った方向だけでなく、自宅周辺やふだんの散歩コースなども手分けして捜してください。

犬がひとりで歩いていると目立つため、通報され、警察や保健所、動物愛護センターに保護されることがよくあります。地域の行政機関に迷子犬の届出を出すようにしてください。

ミニチュア・ピンシャーは活発で持久力もあるため、迷子になるとその場にとどまらず動き続ける傾向があり、場合によっては予想以上に遠くまで移動してしまうこともあります。
犬が歩き回って捜索範囲がひろくなっていますので、捜し歩くだけでなく、SNS での情報発信を続け、迷子チラシを掲示する範囲をひろげてください。

迷子の犬がはやくおうちに帰れますように。

作業の流れ

(1)迷子の犬の行動傾向

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迷子になってしばらくは、飼い主さんのもとへ戻ろうと移動を続けますが、時間が経つにつれて、水や食べ物を確保することが最優先になります。
日数が経って空腹が強まると、動物愛護センターや地域にお住まいの方に保護されるケースも増えてきます。

迷子のミニチュア・ピンシャーの行動傾向

迷子になった犬の行動には飼育環境や性格、年齢といった要素も影響しますので、個体差があることをあらかじめご理解ください。

1.迷子になった時の犬の心理と行動
ミニチュア・ピンシャーは、雷や花火などの大きな音に驚いて自宅から飛び出すことがあります。散歩中に、他の犬に吠えられたり、自転車に驚いたり、猫を追いかけたりといった突発的な出来事で走り出してしまうこともあります。

逃げ出したときの興奮がおさまると、ひとりで知らない場所にいることが急に不安になり、飼い主さんのもとや家に帰ろうとして、知っている場所をさがして歩きまわります。
ミニチュア・ピンシャーは活発で持久力もあるため、迷子になるとその場にとどまらず動き続ける傾向があり、場合によっては予想以上に遠くまで移動してしまうこともあります。
室内で飼われている犬が、自宅のすぐそばや普段の散歩コースで迷子になった場合は、自力で帰ってくることもありますが、知らない場所まで移動してしまった場合は、自力で戻るのは難しくなります。

迷子になったミニチュア・ピンシャーが1日に移動できる距離は、年齢や体力にもよりますが、おおよそ1キロメートルになります。帰る方角がわからなくなっているときは、直線的に移動するのではなく、でたらめに移動し、同じ場所をぐるぐるまわっていることもあります。人懐っこい犬は人のいる場所へ、警戒心の強い犬は静かな人気のない場所へ向かう傾向があります。

極端に警戒心が強い場合、逃げ出したときの興奮がおさまると人やまわりの環境が怖くなり、歩きまわるのではなく暗くて狭くて奥が深い場所を見つけて潜り込むことがあります。やがて空腹になると、水と餌を求めて隠れた場所からひとけのない時間帯にこっそり出てきてまた隠れることを繰り返しながら、餌を求めて少しずつ移動していきます。水を飲める川辺などに隠れていることも多いです。

不安を感じたときに人を頼ろうとする性格の犬は、地域の方に保護されて警察や動物愛護センターに届けられることもあります。一方、警戒して吠える犬の場合、捕まえようとしても逃げられてしまい、居場所がわかっても保護するまでに時間がかかることがあります。

2.日にちの経過による行動パターンの変化
迷子になってしばらくは、飼い主さんのもとへ戻ろうと移動を続けますが、空腹が限界になると食べ物を見つけることが最優先になります。

自宅に帰ろうと移動を続けていたとしても、食餌を摂ることが難しい状況が続くと体力が落ちてきますし、食餌をさがすのに時間をとられるため、1日の移動距離が短くなっていきます。道を歩いていれば人から餌をもらえ、生ゴミが豊富にあった昔と違い、現代では犬が何日も長距離移動し続けることはむずかしくなっています。

迷子になり1ケ月以上経過すると放浪生活の疲労が蓄積してきますので、コンスタントに食餌を摂ることができる場所が見つかればそこに定着する傾向があります。
動物愛護センターや地域にお住まいの方に保護されるケースも増えてきます。

3.動物愛護センターや地域住民による保護
ひとりで歩き回っている犬はとても目立つため、地域の警察や動物愛護センターに通報され保護されることがとても多いです。保護されたとき首輪に連絡先が記載してあれば、すぐに連絡がもらえます。
また、怪我や衰弱しているところを、親切な方に保護され、近くの動物病院に連れて行かれることもあります。なかには、届け出がされないまま、自宅で世話をされている場合もあります。

年齢による行動傾向

犬が迷子になったときの行動は、年齢によって異なることがあります。
これまでの捜索経験をもとに、年齢ごとに見られる行動の傾向をご紹介します。
もちろん、犬の行動は、いなくなってからの日にちや性格、身体能力、まわりの環境などにも影響されますので、個体差があることをあらかじめご理解ください。

1.仔犬期(1歳未満)
仔犬は好奇心旺盛で、あらゆるものに興味をもって夢中になって行動します。
しかし、興奮が落ち着いて自分が帰る場所がわからないと気づくと、急に不安になり、衝動的に動きまわります。
人懐こい時期のため、自分から人や他の犬に近づいていき、保護されることもあります。

2.成犬期(1歳~6歳)
この年齢の犬は、体力も知力も充実しており、迷子になっても活発に動きまわります。
他の犬に興味を示したり、マーキングされた場所の匂いを嗅ぎまわったりします。そのため、まっすぐに移動を続けるというよりは、いろいろな場所に立ち寄りながら進む傾向があります。
若くて体力があるからすぐに遠くに移動してしまうと思われがちですが、実際には意外と近くで見つかることもあります。

3.高齢期(7歳以上)
犬が高齢期に入ると、迷子になった場合でも、状況を判断して冷静に行動する傾向があります。
まだ体力の衰えを感じるほどではないため、一箇所にとどまるよりも、自宅を目指したり、より安定して食べ物が得られる場所を探して移動する傾向があります。

4.後期高齢期(小型・中型犬12歳以上、大型犬10歳以上)
この時期の犬は、スタミナが落ちて疲れやすくなっており、1日に移動できる距離も短くなります。
ただ若い頃のようにマーキングの匂いや異性に対しての関心は薄くなっているため直線的に動く傾向があり、予想したよりも遠くまで移動していることがあります。
認知機能の低下(認知症など)が原因で迷子になった場合は、ゆっくりと、そして絶え間なく歩き続けることがあり、結果的に移動距離が長くなることもあります。
足腰が弱っている犬は遠くへは行かず、水が飲める川辺などにとどまっていることも多いです。

こうした年齢ごとの傾向を知っておくことは、効果的な捜索につながり、うちの犬を見つける可能性を高める助けになります。

服薬中の犬の行動傾向

服薬中の犬は、薬の効果が切れて具合が悪くなりはじめると、人や他の動物が来ないような暗くて狭く、奥まった場所に入り込み、回復するまでじっとしていることがよくあります。
薬が切れるとすぐに症状が出る犬の場合は、遠くへ移動することができず、いなくなった場所のごく近くで安心できる隠れ場所を見つけて潜り込もうとする傾向があります。

服薬治療中の犬が迷子になると、多くの飼い主さんは「薬が切れたらすぐに悪化するので、もう亡くなってしまっているかもしれない」と最悪の事態を想像しがちです。
しかし、数日後に発見されたにもかかわらず、健康に大きな問題がなかったというケースも多くあります。落ち着いて、ひとつずつ確実に捜索を進めていくことが大切です。

また、具合が悪くなっていた犬が車で通りかかった人に保護され、その人の自宅近くの動物病院に連れて行かれたという事例もあります。
そのため、少なくとも半径10キロ圏内のすべての動物病院に迷子チラシを持参し、可能であれば待合室に掲示してもらえるようお願いしてください。

(2)走り去った方向を捜す

必要な道具
  • 迷子チラシ
  • 地図
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迷子になって数日なら、まだ遠くまで行っていないかも知れませんので、名前を呼びながら、犬が走り去った方向だけでなく、自宅周辺やふだんの散歩コースなども手分けして捜してください。

リードをつけたまま迷子になったときの対応

リードが外れずにそのままついた状態だった場合、枝や狭い場所に引っかかってしまい、外そうと暴れるうちに体に巻きつき、動けなくなってしまうこともあります。
いなくなった場所周辺を手分けして名前を呼びながら捜してください。

リードがついた犬は、ひと目で迷子だとわかります。また、リードを踏むことで保護しやすくなるため、誰かが保護して警察署や動物愛護センターに連れて行ってくれている場合もあります。
すぐにこうした行政機関に問い合わせをしてください。

森林地域での捜し方

必要なもの:懐中電灯、好物のオヤツ、リード、迷子チラシ、フード、トレイルカメラ

迷子になった犬は、水を求めて川原に降りていくことが多いので、川があればその周辺を捜します。

犬が森林に逃げ込んでしまった場合、人が歩いて奥まで捜索するのは非常に困難です。無理に森の中を歩いて捜そうとするよりも、匂いの強い餌を使って犬をおびき寄せ、トレイルカメラで姿を撮影して居場所を特定する方法が効果的です。

室内飼育の犬の場合、森林の中は落ち着かないので、しばらくすると住宅地に移動してくる傾向があります。森林に隣接する住宅地に迷子チラシを掲示して目撃情報を募ります。

飲食店・小売店・オフィスの多い地域での捜し方

必要なもの:懐中電灯、好物のオヤツ、リード、迷子チラシ、フード、トレイルカメラ

(1)飲食店が多いエリア
警戒心が強い犬の場合、昼間は人通りが多いため、人があまり立ち入らない建物の裏側などに身を潜めていることがあります。しかし夜になると、近くの飲食店から漂う料理の匂いに引き寄せられて出てくることがあります。建物の隙間やごみ置き場のまわりなどを懐中電灯を使って捜してください。

人が立ち入れないほど奥まった場所には、トレイルカメラを使います。
いなくなった場所の近くから順番に、匂いの強いフードとトレイルカメラを設置し、うちの犬が匂いに釣られて食べにこないかを確認します。

飲食店のスタッフさんが犬に残り物をあげていることもあるので、迷子チラシを配りながら、犬を見かけた人がいないか聞いてみましょう。

(2)小売店が多いエリア
警戒心が強い犬の場合、昼間は人通りが多いため、日中建物の裏側などに隠れ、夜遅くや早朝の静かな時間帯に行動を始めます。
そのため、通りが静かになる時間に、落ち着いた声で名前を呼びながら捜してください。

人が立ち入れないほど奥まった場所には、トレイルカメラを使います。
いなくなった場所の近くから順番に、匂いの強いフードとトレイルカメラを設置し、うちの犬が匂いに釣られて食べにこないかを確認します。

犬が隠れている場合、ひとりで捜し歩いても出会えるのは運頼りになってしまいますので、迷子チラシを貼らせていただけるよう小売店舗の方にお願いしてください。店舗スタッフや来店者が犬を見かけたときに連絡がもらえる体制をつくっていきます。

(3)オフィスビルが多いエリア
警戒心が強い犬の場合、ビルに囲まれた環境の場合、建物裏側にはほとんど人が立ち入らないため、室外空調設備や給水タンクの裏側、資材置き場などに潜んでいることがあります。通りから見える範囲だけでなく、建物の裏側もしっかり確認してください。

オフィス街は食べられる物が少ないため、犬は水や食べ物を求めて近くの住宅街へ移動することがあります。
迷子チラシは、犬がいなくなった場所の周辺だけでなく、近隣の住宅地にも掲示し、犬を見かけたときに連絡がもらえる体制をつくっていきます。

工場・倉庫の多い地域での捜し方

必要なもの:懐中電灯、好物のオヤツ、リード、迷子チラシ、フード、トレイルカメラ

1.迷子チラシ
犬が工場や倉庫の中に入り込んでしまった場合、積み上げられた段ボールや資材、機械の隙間などに潜り込んで隠れている可能性があります。
ただし現実問題として、迷子犬を捜すために工場や倉庫に入れてもらう許可がおりることはまずありませんので、迷子チラシを受付などの目立つ場所に貼っていただけるよう管理者にお願いしてみてください。工場や倉庫で働いておられる方や、配送ドライバーの方が敷地内で犬に餌をあげていることもあります。
近隣の他の工場や倉庫にも、同様にチラシ掲示のお願いをしてください。

2.餌場の確認
いなくなった場所周辺に野良猫がいる場合は、餌場がある可能性が高いです。野良猫は安定した餌場がなければ移動してしまうため、特定の場所にとどまっているということは、その周辺で食べ物が与えられていることを示しています。迷子になった犬が猫の餌場の餌を食べにくることがあります。
猫の餌場を見つけ、餌をあげておられる方に、うちの犬を見なかったか聞いてみてください。
たとえ餌をあげている方から「あなたの犬は来ていないよ」と言われたとしても、実際には気づかれていない可能性があります。そう言われた場合でも、丁寧にお願いして、最低2日間はトレイルカメラを餌場に設置させてもらい、うちの犬が来ていないかどうかを確認するようにしてください。

3.捜索範囲を拡げる
工業や倉庫地帯は夜になると人通りが減り、とても静かになります。道路が広いため、犬が餌を求めて広範囲に移動してしまうこともあります。
近くに住宅街がある場合は、そちらに移動している可能性もあるため、迷子チラシを掲示して、犬を見かけたら連絡もらえる体制をつくっていってください。

警戒心が極端に強い場合

極端に警戒心が強い場合、逃げ出したときの興奮がおさまると人やまわりの環境が怖くなり、歩きまわるのではなく暗くて狭くて奥が深い場所を見つけて潜り込むことがあります。やがて空腹になると、水と餌を求めて隠れた場所からひとけのない時間帯にこっそり出てきてまた隠れることを繰り返しながら、餌を求めて少しずつ移動していきます。水を飲める川辺などに隠れていることも多いです。

隠れていいるときは名前を呼んでも出てきませんので、隠れている場所から出てきたところを地域の方が見かけたら連絡がもらえるように、迷子チラシを貼らせていただいてください。

(3)迷子チラシを貼る

必要な道具
  • 迷子チラシ
  • 地図
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迷子になったミニチュア・ピンシャーが1日に移動できる距離は、年齢や体力にもよりますが、おおよそ1キロメートルになります。
犬が移動して捜索範囲がひろくなっていますので、迷子チラシを掲示する範囲をひろげてください。

効果的な迷子犬チラシの作り方

迷子チラシは、見た人にうちの犬の特徴を覚えてもらい、連絡につなげるための大切なツールです。できるだけ多くの情報を伝えたくなりますが、情報の詰め込みすぎは逆効果になることもあります。以下の2つのポイントを押さえて、効果的なチラシを作りましょう。

1.特徴は絞り込んで、シンプルに伝える
迷子になると、うちの犬のことを少しでも詳しく知ってもらいたくて、写真や文章をたくさん載せたくなります。しかし、猫と違って犬がひとりで歩き回っていると目立ちますので、印象的な特徴に絞ることで捜している犬のことを覚えてもらいやすくなります。

例えば、白っぽいラブラドール・レトリバーであれば、「白っぽい大型犬」と大きく書き、大きさがわかる写真を添えましょう。あえてその特徴だけを目立たせることで、印象に残りやすくなります。

2.スマホへの保存をお願いする
チラシを受け取っても、常に持ち歩いてくださる方は多くありません。そのため、似た犬を見かけても、連絡先がわからずそのままになってしまうことがあります。

こうした事態を防ぐために、チラシには「このチラシを写真に撮ってスマホに保存お願いします」と目立つように書いておきましょう。

また、「犬を見かけたら写真を撮ってください」と書いておくのも効果的です。目撃時の写真があれば、うちの犬かどうかを見分ける大きな手がかりになります。

迷子チラシを貼る場所

迷子の犬はどんどん移動していきますので、できるだけ多くの目撃情報を集めるために、捜索範囲にすばやく迷子チラシを貼り、ひろく目撃情報を募ります。

注記:無断で電柱や街路樹、ガードレール、壁等に迷子チラシを貼ってはいけません。必ず許可を得てください。

1.迷子チラシを貼る範囲
犬種や年齢にもよりますが、迷子になった犬が1日に移動できる距離の目安は以下のようになります。
・超小型犬で 500m
・小型犬で 1km
・中型、大型犬で 5km
いなくなってから経過した日数をもとに、迷子チラシを貼る距離を決めます。

ただし、迷子の犬はいつまでも移動を続けるわけではありません。
自宅に帰ろうと移動を続けていたとしても、食餌を摂ることが難しい状況が続くと体力が落ちてきますし、食餌をさがすのに時間をとられるため、1日の移動距離が短くなっていきます。
迷子になってから1ケ月以上経過すると徐々に疲れがたまり、あまり移動しなくなってきます。安定して食べ物が手に入る場所が見つかれば、そこに定着することが多くなります。
そのためいなくなってからの日数に応じてどこまでも範囲を拡げるのではなく、以下を目安に迷子チラシを貼る距離の上限を決めてください。
最後の目撃場所から、
・超小型犬で 半径5km
・小型犬で 半径10km
・中型、大型犬で 半径30km

2.迷子チラシを貼る場所
以下のような人が集まる場所に貼ってきます。
・コンビニエンスストア
・食料品店
・飲食店
・動物病院
・ペット用品ショップ、ペットサロン

3.迷子チラシの管理
施設の管理者に、迷子チラシを掲示する期間を伝えるようにしてください。
迷子チラシを貼った施設はすべて地図に記録しておきます。

(4)SNSでの情報発信

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SNSでの情報発信は、迷子になった犬のことを多くの人にすばやく知らせるのに役立ちます。迷子情報を投稿して、拡散をお願いしてください。
迷子犬の目撃情報や、迷子ペット専用のウェブサイトやSNSページでの最新情報もあわせて確認してください。

SNSでの情報発信

SNSでの情報発信は、迷子になった犬のことを多くの人にすばやく知らせるのに役立ちます。
以下の情報を投稿して、拡散をお願いしてください。
・犬の名前
・外見や毛色、模様がよくわかる写真
・大きさがわかる写真
・いなくなった日付
・いなくなった場所
・最後の目撃日時と場所
・飼い主さんの連絡先
・犬を見かけたら写真を撮ってもらえるようお願いする
・可能であれば、安全に保護をお願いする。難しい場合は、追いかけずに連絡してもらえるようお願いする

また情報発信だけでなく、迷子犬の目撃情報や、迷子ペット専用のウェブサイトやSNSページでの最新情報もあわせて確認してください。

一方、SNSの投稿は不特定多数の人の目に触れるため、デメリットもあります。実際の目撃情報のほかに、その人の迷子犬に関する体験談や、繰り返し届く望まないアドバイスなどを受け取るようになるかもしれません。こうした対応に時間や気力を奪われることもあります。場合によっては、心ないコメントや批判的な投稿が寄せられることさえあります。精神的な疲労を避けるためにも、SNSの対応はできるだけ他の人に任せるほうが、捜索のための気力を保つことができます。

(5)行政機関への届出

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犬がひとりで歩いていると目立つため、通報され、警察や保健所、動物愛護センターに保護されることがよくあります。
迷子になったミニチュア・ピンシャーが1日に移動できる距離は、年齢や体力にもよりますが、おおよそ1キロメートルになります。届出を出す行政機関の範囲をひろげてください。

迷子の届出先一覧

ノーリードで歩きまわっている犬は目立ち、条例違反であるため、警察署、保健所、動物愛護センターなどの行政機関に通報・保護されることがとても多いです。すぐに捜索範囲を管轄するすべての行政機関に届けを出してください。
行政機関に保護されても首輪に連絡先が記載されていなければ連絡がもらえるとは限りませんので、届出してからも継続的に収容情報を確認する必要があります。

①地域の交番・警察署
警察署では、迷子の犬は落とし物(遺失物)として扱われます。
地域の方が迷子を保護した場合は、最寄りの警察署に拾い物(拾得物)として届けることが多いので、昼夜を問わず警察署に確認をしてください。
拾得物の公開方法は自治体によって違いがありますので、警察署で確認をしてください。
警察署に迷子の届けがない場合は、「遺失届」を出しておきます。
警察署では動物を長期間預かることはできないので、保健所または動物愛護センターに移送されます。

②市区町村の保健所・生活衛生課管理係
犬が迷子になった場所の市区町村にある保健所へ連絡して、うちの犬が収容されていないかを確認します。外観が似た犬が収容されている場合は、保健所へ行って確認します。
収容動物情報の公開方法は自治体によって違いがありますので、保健所で確認をしてください。
捜している犬がいない場合は、迷子の届出をしておきます。
警察署や保健所は地域ごとに管轄がわかれていて、情報が共有されていない場合もありますので、いなくなった場所だけでなく、隣接する場所の警察署や保健所にも確認する必要があります。

③都道府県の動物愛護センター
都道府県にある動物愛護センターでは、警察署や保健所から移送された動物が収容されます。
動物愛護センターが遠方の場合は、電話で迷子の届けを出してください。電話で届けを出したあとに迷子チラシを作成して送りましょう。
収容動物情報の公開方法は自治体によって違いがありますので、動物愛護センターで確認をしてください。

④地域の清掃事務所
とても残念なことですが、車にひかれるなどして路上で遺体になった場合、最寄りの清掃事務所に回収され焼却されることがあります。
残念ながら、犬を回収したとしても飼い主さんに連絡することは清掃事務所の業務ではありませんので、首輪に連絡先が明記してあったとしても連絡があるとは限りません。
清掃事務所は道路ごとに異なっていて、国道と高速道路は国土交通省、県道は都道府県、市町村道は市町村と管轄がわかれているため、全ての事務所に確認する必要があります。
回収された場合、遺体は通常2~3日以内に火葬され、記録が残らないこともありますので、つらいことではありますが、飼い主さんが継続的に確認をする必要があります。

⑤地域の動物病院
動物病院は行政機関ではありませんが、怪我や衰弱している犬が保護された際には、近くの動物病院に運び込まれることがよくあります。
体調の悪い犬を通りがかりの方が保護し、保護した方の自宅近くの動物病院に連れて行ったという事例もあります。
そのため、少なくとも半径10km圏内のすべての動物病院に迷子チラシを持参し、可能であれば待合室に掲示してもらえるようお願いしてください。

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保健所と動物愛護センターが公開している収容動物の最新情報も確認してください。

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怪我や衰弱をしているところを保護され動物病院に運び込まれることがあります。最後に目撃された場所から少なくとも半径10km圏内のすべての動物病院に迷子チラシを持参し、可能であれば待合室に掲示してもらえるようお願いしてください。

(6)次にやること

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目撃情報が入ったら、現場に行って捜し、保護します。

目撃情報の電話対応のコツ

目撃情報の電話は、突然かかってくることが多いものです。慌てないようにするために、あらかじめ以下の項目を手帳やメモアプリに書き留めて、いつでも取り出せるように準備しておくと便利です。

目撃情報の電話がかかってきたら、まずは丁寧にお礼を伝え、そのうえで目撃の詳細を尋ねてください。

1.犬を見た日時(いつ見たか、いつから見かけているか)、正確な場所、見かけたときの様子、どちらの方向に向かっていたかなどを聞き取ります。

2.写真がある場合は、SMSなどで送ってもらうように頼みます。

3.電話をくださった方の名前を聞き、可能であれば再度こちらから連絡させてもらえるようお願いしましょう。また、次に犬を見かけたときに写真を撮っていただけるかもお願いしておきます。

4.相手の連絡先は、スマートフォンの電話帳に「目撃情報 ヤマダさま」などのように登録しておくと、次回電話がかかってきたときにすぐに誰からの連絡かがわかります。

5.うちの犬がまだその周辺にいる場合は、吠える、噛みつく、逃げるなどの行動傾向を説明したうえで、状況に応じて、相手が無理のない範囲で構わないことを前提に、「保護してほしい」「自分が現場に到着するまで見守ってほしい」といったお願いをしてみましょう。

目撃された場所での捜し方

必要なもの:懐中電灯、好物のオヤツ、リード、迷子チラシ、フード、トレイルカメラ

1.すぐに目撃現場に行く
目撃情報の電話がかかってきたら、できるだけはやく現場に行って、名前を呼びながら手分けして捜してください。
人懐こい犬は人のいる場所へ、警戒心の強い犬は静かな人気のない場所へ向かう傾向があります。

2.目撃情報を集める
目撃された場所を捜してもすぐに見つからない場合は、近隣の方に迷子チラシを渡して聞き込みをしてください。
また、目撃現場周辺に迷子チラシを掲示し、SNSで目撃情報の発信をします。

3.同じエリアで繰り返し目撃される場合
迷子になった犬は、安定して食べ物が手に入る場所が見つかれば、そこに定着することがが多くなります。
同じエリアで繰り返し目撃される場合は、食べ物が手に入る場所に定着している可能性が高いので、生ゴミの収集場所や猫の餌場など食べ物が手に入る場所を捜してください。地域の方に餌をもらっていることもあります。水を求めて川原に降りていくことが多いので、川があればその周辺を捜します。

4.トレイルカメラで確認する
極端に警戒心が強い場合、人やまわりの環境が怖くなり、歩きまわるのではなく暗くて狭くて奥が深い場所を見つけて潜り込むことがあります。
目視で捜すのが難しい場所は、トレイルカメラを使って確認します。
夕方、犬が隠れそうな場所に、フードとトレイルカメラを設置してください。朝になったら録画映像を確認します。空腹よりも警戒心が強いうちは、近くにいてもすぐには姿を現さないことがありますので、トレイルカメラは少なくとも2日間は設置してください。

5.行政機関に確認する
目撃されたあとに通報され、警察や保健所、動物愛護センターに保護されることがあります。地域の行政機関に確認をしてください。

捜している犬を見つけたら

必要なもの:好物のオヤツ、オモチャ、リード

1.名前を叫んで追いかけない
迷子の犬を見つけたときに、名前を叫んで駆け寄ると、パニックになって逃げてしまうことがあります。飼い主さんのいつもと違う様子に驚いたり、長く離れていた不安から警戒心が強くなっていることもあるためです。いきなり走り寄るのではなく、まずはいつも通りの落ち着いた声で遠くから名前を呼んで、飼い主であることを認識させてから、ゆっくり近づいて保護してください。

2.「遊び」と誤解されたら
特に迷子になってすぐのタイミングでは、犬が追いかけられることを「遊んでもらっている」と誤解し、さらに逃げてしまうこともあります。そのような場合は追いかけず、数歩下がりながら名前を呼んで自分の方に呼び戻すようにしてください。

3.交通事故
呼び戻しで最も注意すべきことのひとつは「交通事故」です。犬が道路の向こう側にいる場合は、呼び寄せる前に必ず車が来ていないかを確認してください。車が通っているときに犬を呼ぶのは絶対にやめましょう。犬は周囲を確認せずに走ってくるため、非常に危険です。

4.保護できたら
無事に保護できたら、首輪がしっかり締まっているか確認してください。痩せて首輪がゆるくなっていることがあり、そのままだと抜けてしまう恐れがあります。その場合は首輪を締め直してからリードをつないでください。もし犬が興奮しているようであれば、ハーネスをつけてダブルリードにし、再び逃げないようにしましょう。

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迷子の犬を保護できたら、必要な医療ケアを受けさせるために、できるだけ早く動物病院に連れて行ってください。

保護した迷子犬の医療ケア

1.夜間に保護した場合
犬が怪我をしていたり、ひどく衰弱している場合は、すぐに24時間対応の夜間救急動物病院で治療を受けさせてください。

2.最初の食事
迷子になり何日もまったく何も食べていないことがあります。ひどく痩せている場合はフードをふやかす、ウェットタイプにするなど胃に負担が少ないようにして与えてください。

3.見た目に問題がなさそうな場合でも
一見元気そうに見えても、念のため、かかりつけの動物病院で診察を受けてください。脱水症状、外傷、歯や爪の損傷、ノミ・ダニ・寄生虫、感染症などの有無を確認してもらいましょう。

4.喧嘩で咬まれていた場合
喧嘩で咬まれていた場合、数日後に腫れや化膿などの症状が現れることがあります。注意深く観察し、異常が見られたらすぐに動物病院で処置を受けてください。

5.保護の際に飼い主が咬まれたり引っかかれたりした場合
犬を保護する際に咬まれたり引っかかれたりした場合、感染症のリスクがあります。すぐに流水で傷口をよく洗い、腫れなどの症状が出た場合は、すぐに病院で診てもらってください。

迷子捜しのクロージング

迷子だった犬が無事に保護できたら、目撃情報をくださった方や捜索に協力してくれた方々に、ぜひそのことを知らせて感謝の気持ちを伝えてください。

許可を得て掲示した迷子チラシがある場合は、「見つかりました」と書いたメモを貼り付けて、3日ほどしたら撤去しましょう。迷子のことを心配してくださっている地域の方は多いものです。

迷子の届出をした警察署、動物愛護センター、公共事業局(道路清掃担当)、動物病院などにも、犬が見つかったことを報告してください。

犬が無事におうちに戻れて、本当によかったです。
これからも、大切な家族と一緒にたくさんの幸せな時間を過ごせますように!

(お願い)
捜している犬が見つかったときはぜひ、迷子の飼い主さんサポート活動の「迷子が見つかりました!」から、保護までの経緯をお知らせください。
チャットボットの捜索プランをさらに精度の高いものにすることと、迷子を捜している多くの飼い主さまのお役にたてる情報発信に活用させていただきます。

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捜索を続けても見つからず、いなくなってから7日をすぎた場合は、捜し方を「いなくなって1ケ月以内」に変更してください。